アーセナルに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤが、今夏に行われるパリ五輪の招集メンバーの候補に入っているようだ。スペインメディア『Relevo』が現地時間4月30日、現在28歳のラヤについて「オーバーエイジ(OA)の選手のひとりとして、(U-23スペイン代表を率いる)サンティ・デニア監督のリストに名を連ねている」と報じた。

 同メディアは「オリンピックチームの主な弱点のひとつはGKである」と述べ、「アーセナルのミケル・アルテタ監督のもとで素晴らしいシーズンを送っているラヤと同レベルのGKがいれば、ゴール前は保証される」と指摘する。

 その上で『Relevoは』、「所属クラブであるアーセナルがラヤの招集を拒否する可能性もある」と見ている。その理由として、同メディアは過密を極める試合日程を挙げた。ラヤが6月14日から開催するUEFA EURO2024(ユーロ2024)のメンバーにも選抜され、スペイン代表が決勝まで勝ち進んだ場合、2週間足らずでオリンピックに合流しなければならない。

『Relevo』は東京オリンピックを引き合いに出し、選手への疲労蓄積を懸念する。同メディアによると、各チームの選手として前回のオリンピックとユーロを両方経験したのは6人。ウナイ・シモン、エリック・ガルシア、パウ・トーレス、ダニ・オルモ、ミケル・オヤルサバル、そしてペドリだ。

 同メディアは該当シーズンのペドリの出場試合の多さ(73試合)に着目し、「振り返ってみると、それ以来怪我に悩まされている選手(東京五輪当時は18歳)にとって、この状況は助けにはならなかった」と見解を示している。

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